2008/11/24

セザンヌ主義@横浜美術館

セザンヌ主義 at 横浜美術館へ行って参った。



横浜初上陸。
ぜーんぜん街を見てないけど、なんだかいい感じ。
街行く人がみんなお洒落だったのは気のせいではないはずだ。
住み良いのかな?
ちょっと暮らしてみたいかも。

さて。横浜美術館。
なかなかいい門構え。
作品リストが無いのは残念。
主に国内の美術館の所蔵作品が集まっていた。
海外からは、ブルックリン美術館とメトロポリタン美術館から
ガルダンス、縦長の風景画がめぼしいところか。
なんでもセザンヌの絵はどの美術館でも目玉扱いで、
なかなか外に出したがらないために集めるのが大変なのだという。
言われてみれば、セザンヌの大規模展覧会って聞かない。

それを差しおいても、日本にも結構セザンヌが入っているんだなと思う。
というよりも、今回の展示はセザンヌから影響を受けた画家も
テーマで、日本人画家の作品も多く見られた。
国内外にあれだけのフォロワーを生み出したのだから、
その偉大さは言うまでもないけれど、
しかし作品を見れば一目瞭然。
あと日本人の感性はあまり西洋画のスタイルに合わない気が。
仮に同じ手法で同じ場所を描いたとしても、
なんか日本人の絵は湿っぽい。
風景画を描くときには、多分にその画家のバックボーンとなる自然の雰囲気というのが画布に現れるのではないか。
あのガルダンスはやはりセザンヌの体得風景で、
あの日差し、あの緑、あの壁が描けるのだと思う。
逆に西欧人が日本の風景を描いても、
木々や葉っぱのなかの湿りっけに空気感が現れるような描き方は出来ないのではないか。
よく言われることだけれど、日本は平面的に自然を切り取るのがよい。
中途半端な遠近法などはなんか日本の感性にマッチしないような気がしてしまうのだ。

多数のフォロワーの半端さが却ってセザンヌの絵を引き立てていた感も否めないけれど、
その中でもピカソの汽車の風景をキュビスム的に描いた絵と、
モディリアニの肖像画はよかった。
モディリアニは、何見てもいいと僕は言うけれど 笑

ぐっと来たのはサント・ヴィクトワールのデッサン。
いつも思うのだけれど、鉛筆でしゃしゃしゃっと描いただけの
デッサンは的確に画家のエネルギーを感じさせてくれるように思う。
いつか文化村で見たモディリアニのデッサンもスゴかった。
あとはアングルのデッサンも。
ついでにピカソとミロも。

セザンヌ余白の美学。
なんかようやくセザンヌを掛け値なしにいいと思える年になったようだ。
中学の時画集で見たLes joueurs de carteはひどく印象的で、
それがセザンヌとの出会いだったのだけども、
それから彼の風景画や静物画にはどうにも共感できず、
なんだかカタい絵だなぁなんて思っていたのだけども。
今はセザンヌのあの色彩や構成にぐっと来る。

今回の特別展のおかげで、セザンヌの名作をもっと見たくなった。
オルセーに行きたいなぁ。
今、Les joueurs de carteを見れたらまた印象は違うかもしれない。
La peinture se révèle,il faut tenter de voir!


<おまけphotos>

セザンヌゆかりのエクスのおもひで。
2008、春。


エクス・ローヴにあるセザンヌのアトリエ



中は撮影禁止。入場は学生2€。
テーブルの上にはしおしおのリンゴなどが置いてある。
これはセザンヌ生前当時からあるの?と聞いたら、
笑いながら「もちろん取り替えてるわ」と。




曇天のサント・ヴィクトワール山。
真夏はコントラストの強い光に当たってさぞかし映えるだろう。
アトリエから結構登ったところから。

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