2011/11/06

GPミストラル#2



北陸クロス、信州クロス、そしてGPミストラルと3つのシクロクロスを一週間に走るセッティマーナ・チークロクロスの最後は地元埼玉のGPミストラル。

過去に2度参加したが、メカトラやコンタクトレンズ忘れ(走る以前の問題だ…)でいずれもうまく走れなかった。
コースもフラットなスピードコースで、苦手意識が脳裏を浸食する。
それでも今はレースの経験を積むことが第一。だいたい苦手だとか言えるほどの足があるわけでなし。
「得意」だと言えるコースがある人にしか、「苦手」とは言ってはいけないね。



4日前の信州クロス飯山では痛い目にあっているので、まずはC2の走り方を覚えることが必要。
飯山ではアップ不足と、序盤にハイペースで後半大失速という苦い経験をしたので、まずはできるところから改善。
後半に上げていくようなペース配分を考える。40分は短いようで長くもある。
(ただ、ここで40分のことだけを考えると、C1の1時間における諸先輩方の『+15分が地獄』という言をいずれ痛感することになるかもしれない)

レース前日には父と軽くオフロードを乗り、心と体を整える。
返す返す、実家のある埼玉県西部はシングルトラックの宝庫。なんて恵まれた環境で育ったんだろう…。
走り慣れた道を懐かしく思いながら走る。

雨の予報ながら当日の朝には小降りになり、ほぼ降ってないといっても良いほどに。
会場について試走をしている人たちの様子を見る限り、泥はほとんどついておらず、意外にドライそう。
実際に走ってみたら、ミストラル名物の水たまりや泥が今回はほとんど設定されておらず、
固い土のデコボコ道をハイスピードで走らせる設定。
テクニックよりも地足勝負な雰囲気。



前回の反省に、試走はレースペースで一回は走るということを挙げたが、今回は試走している人の数も多く、
なかなかそうはいかず。何よりも時間の都合で試走は1周しかできず。
このあたりのレースに臨む意識の低さは改善していかないと行けない。
漫然と走る試走ではあんまり意味が無い。

失態は続く。
スタート地点を勘違いしていたため、整列は最後尾に。自業自得とはいえ、イージーなミス。
最後列なら、追い上げる走りができていいや、と気持ちを切り替える。
スタート前にあまり腐らず、ポジティブになれたことはまずは良かった点。
スタートダッシュの改善というもうひとつのテーマを今回は試すことができなかったが、
スタート直後から無理なペースにしないように走る。
前回、前に出すぎた反省。



後ろからスタートということもあり、やや余裕のある立ち上がり。
気持ち良く苦しいペースを心がけ、ボコボコ牧草エリアで数人をかわす。
その後のマッド&シケイン区間で他の人がどのように走るのかを見たかったのでやはりペースは上げすぎない。
幸いにも、大きな登りがあるわけでもない今日のコースは、大きな差がつかなさそう。1周目では先頭から一列棒状でほぼ最後方の自分のところまでつながっているのが見える。

ステップとシケインを越えて心拍数も上がってきたので、少し踏んでいく。
1周目は今までのレース運びとしては楽すぎる立ち上がりになってしまったので、2周目は追い込んでいくことにする。
とはいえ、回転系のペダリングの自分では、こうしたパワーペダリングのコースでアウターに入れられない。
インナートップで「足りない」という思いをしながらクルクル回すのも、もどかしい。
なぜクロスのアウターが46Tなのか、少しわかった気がした…。



体に負荷のかかるペースを維持して走るが、さすがに先頭グループは折り返してきた時に見えるところまで離れてしまった。まだまだ勝負できないレベルにないことはわかっているので、ここは自分の走りに集中する。
でも着に絡むレースができたら面白いだろうな…。

大きなミスをしないこと、が今シーズンのシクロクロスのテーマ。落車やコースアウトなどを避けて、流れるように走りたい。
とはいえ、こんなテーマを掲げるのは自分にテクニックがないからこそで、コーナーのライン取りやキャンパーでの加重の仕方などまだ改善の余地は大いにある。

しばらく走っていると、シーナックの選手と自然とパックになる。
一応、人の後ろについて走り続ける消極的な走りはしない、というのが信条なので、前で引っ張る。
この方とはしばらく一緒に走っていたのだが、ちょっとペースが落ちたり、舗装路に入る度に
「オラここで踏め!ここで踏まんでど〜する〜!!!」と怒号ともつかぬ声がけをしてくれ、
踏ん張って走る。一度ならず離してやる!と思って加速したが、振り切れず。足の残り具合はほぼ一緒だ…。



励まし?ともつかぬ声を背中に走りながら、ひとつ気づいたのは、自分はかなり甘えた走りをしていたということ。
確かに後ろの人に「休むな!」と言われたところでは無意識にペースを落としていたし、
ずっと同じ苦しさを維持するためにメリハリのない走りをしていたことに気づかされた。
その意味ですごくこの方の声がけによって、目が覚めた感覚を得た。
まぁたまには前を牽いてくれよう…とも思ったが(笑)

最終周に入る前に、「前に追いつけ!もう最後だぞ!」と言われて躍起になって先行する選手においつき、3名のパックに。
場所によって先頭に出る選手が代わる中、最後の舗装路の右コーナーに先頭で突っ込んだのだがその時。
「あ、ちょっと速い」と思った瞬間に前輪からすっぽ抜けて盛大に落車。
レース中だったとはいえオンロードだったので、再び乗車した時から右肩に痛みを覚える。
なんとか2人に追いつこうと思ったが、その後はずるずると後退してしまった。
3人でゴールも目前という焦りが冷静な走りを妨げた・・・。大事なところこそセルフコントロール。



ゴール前ではさらに追い上げてきた選手に刺されて、さらに着順を落としてフィニッシュ。
落車まではいい感触で走れていただけに、その後の崩れ方にはさすがにちょっと打ちひしがれた。
少なくとも、気持ちを立て直して走っていれば最後の順位は落とさず行けたのに…。
ゴールするまでが、レースなのだ。

ということでこのレースは8位でゴール。
落車があってもなくても、自分の今のレベルはこの辺り(半分からちょい上くらい)だということがこの一週間で分かった。
とりあえず5位以上に毎回絡めるところまではいきたい…!
ミストラルは年明けにまた出たい。
ちなみに走りながら焚き付けてくださった方はマスターズでの参加で、見事優勝されていた。
いい勉強させてもらいました!

今回の課題は、

・ステップやシケインをこなす時に必要な上半身(体幹)の強化
・平地でギアをかけられる地足の育成
・苦しいところで休むのではなく、苦しくてもメリハリのつけられる精神力と意志

が浮き上がってきたと思う。
次戦はマイアミ!一昨年シクロクロスを再びやるようになって復帰戦に選んだこの地。
C3で17位くらいと全く走れなかったが、果たして2年経ってどこまで走れるようになったか。
自分としては大事なレースになります。
体調管理に気をつけてのぞもう。

会場で応援のお声がけをしてくださったみなさま、ありがとうございました。
知り合いでもそうでなくても、声をかけてもらえるのは嬉しいものです。
Course Cyclo-Cross!



エリートレースの模様は、ミラーレス一眼で撮って書いたcyclowired.jpの記事で!
(やっぱり自転車レースを撮るなら普通の一眼じゃないとダメだと実感したのであるよ)

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