2011/11/02

北陸シクロクロス#2 黒部



10月30日(日)

Rapha四列島の翌日、北陸シクロクロス黒部に参戦。
八ヶ岳CYCLOCROSS CLUBのジャージを着て初めてのレース、のみならず今シーズンのシクロクロス初レース。

昨年4位ながらカテゴリー2に昇格することができ、その後様子を見ながら2レースを走った。
そこで感じたのは踏む力の欠如。
今年は上半身の体幹の強化を含めた全身のボディバランスの向上と、パワーで踏めるようになりたかったのだが、
春先に膝を壊してしまってからは、9月まで少し乗っては痛んで、を繰り返してまともに乗れず。
トレーニングができないことについてはしょうがないのだが、それ以上に、単純に自転車に気持ちよく乗れないことがこんなにメンタルの健康に響くことを思い知らされた春〜夏だった。
9月の四国一周旅行を機に、膝もほぼ完治ということでじわりじわりと乗り始めた晩夏から初秋。
とりあえずイメージ通りに苦しめるくらいまでにはペダルを回せるようになっていた。

そんなわけで、昨年より乗れているのか乗れていないのかわからないまま、そのリトマス試験紙となるこのレース。
前日の四列島では悪くなく乗れていたので、割と楽観的にスタート位置へ。
直前のカテゴリー3ではチームメイト(隠れライバル…)のichicoさんが優勝!してカテ2への昇格を決めてくれたので、
刺激を受けつつ士気を高める。


冷静なレース運びで見事優勝のichicoさん。次からは同じレース!

20人に届かない出走人数。2列目スタート。
最初の舗装路平坦区間で3番手に出る。チームメイトのビンちゃんの前に出てみたが、松林区間であっさりと前に出られてしまった。
以後、ビンちゃんの背中をずっと見たままのレースになる。

丁寧なライン取りで走り抜けるビンちゃんの走りは勉強になる。
そして苦しいところではあえてペースを上げていく走り。さすがのレース運びというか、
レースの作り方が体に染み付いているといったところか。



試走では足をついてしまった砂区間も、レースのスピードでなら乗っていけた。
問題は周回を重ねるごとにみるみるこの砂区間でスローになってしまったこと。
序盤と同じスピードで駆けられたらいうことはもちろん無いのだが、そのあたりは地足をじっくり作っていくほかに無い。


鬼門だった3連ステップ。

2年前のマイアミ以来、砂には苦手意識が先行していたが、本当に苦手だったのは俎上にもあがらなかった3連ステップだった。
こんなにも自分がバニーホップ的なバイクコントロールが下手だとは思いもしなかった。
何度も後輪をステップに打ち付けて、パンクの危険性にヒヤヒヤした。

このコースは苦しいところと休めるところが自分の中にはできてしまっていて、それをポジティブに捉えていたが、
シクロクロスのレースであれば、ずっと追い込んだ方が良かったのだろうか。
苦しいところで苦しいながら前へ前へという気持ちを持つことの重要さは、少ないレース経験でも痛感していること。


砂に突っ込む時に転ばないことを優先しすぎてかなり減速した。カテ1のトップはそのままぐいぐいと踏み込んで抜けていった。コントロール、ペダリングパワー、ライン選択の全てが違っていた。photo by ichicoblog

気持ちの面では、5秒先に見えているビンちゃんに「何がなんでも追いついてやろう」という気持ちが少なかったこと。
情けないが、現状のポジションキープの方を優先する消極的な姿勢が出てしまった。
同じくチームメイトのハタオさんがすぐ後ろに迫っていることもあってか、順位を見てレースを見ていなかったことは反省。
一応、自分のルールで、先頭を走っている時以外は後ろを振り返らない、というものは守ったが、
それは前をしっかりと見すえるための自分ルールだったことを今一度、思いさなくてはいけない。
(その結果としてすぐ後ろのハタオさんの落車を知ったのはゴール後だった。チームメイトとしては一声かけるべきだったと思う)


辛いところこそ踏まなくてはいけない。

バイクコントロールは相変わらず下手。
ただ、今回はただトップスピードで突っ込むよりも、少し抑え気味のスピードでコントロール下で着実に砂を抜けていくことが結果として速くなることもわかった。
落車しなかったのはそれなりに収穫だったと思う。

辛い時のもうひと踏ん張り、徹底したい。


チームメイトと共にレースをするという得難い経験。お揃いのRaphaジャージが、テンションを上げてくれた。


photo by Kei Tsuji,さすがのクオリティ。


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