2010/08/22

パウロ・コエーリョ「アルケミスト」



風が吹くものだと感じるのは、自分が一箇所に留まっていることの証に他ならない。
風のように軽やかに、流れるような存在でありたい。


旅のいいところは、かつてはそれを企画し、思案することだと思っていた。
次いで異文化に計画も無しに飛び込んで感じる空気感だと。
今は、旅はそれを終えてからがいいのではないかと思い始めている。
思い出すものとしての旅。
仮に少し誇張や曖昧を伴ったとしても、記憶として語られる旅は、今の自分を豊かなものにしてくれる。
写真はそれを手助けすることもあれば、台無しにすることもある。
この差が自分にとっていい写真とそうでない写真の差ではないか、と思うのだった。



*パウロ・コエーリョ「アルケミスト」を読んで。

アルケミスト―夢を旅した少年

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