すっかり筆無精。
なんだかいろんなことに消化不良を起こしていたが、消化したことだけを書く、
というのはまた正しいプロセスでもないと思ったので、
とりあえずなんか書くことでなにかした気になれればそれでいいやと思う春の終わり。
さて、久々の紙のお仕事。
折り込み付録の記事を書いたのだが、やはり紙媒体はいいな。
言葉が世界に沈着する感じというか、いずれにせよ大量消費の渦の中で忘れ去られる言葉だとしても、
個人的には滲み出したインクが空気に混ざっていくような、読む人の脳だけでなく世界に溶け出していく
感覚を味わえる紙媒体が好きなのだ。
本という形態をちょっと探る作業をかんがえている。
でもまずは、手を動かすところから始めてみないとな。
また映画のバイオリズムがきている。
連休だったからかもしれない。
2年ほど前に、尊敬する映画監督の卵さんの話題に上って以来気になっていた映画。
そのために小説も読んだが、はたして、すばらしい映画だった。
ドイツ映画もいいな…。DDRが生み出したものは97年の皇帝だけではないのだ。
そういえば、一度テレビでみて以来心から離れない映画を思い出した。
それもドイツ映画だったが、タイトルを書いた紙を引っ越しの時に紛失したために詳細がまったくわからないという。。
映画との出会いも一期一会…。
とかいいつつやっぱりフランス映画はいい。
字幕の巧拙にうならされたりする楽しみもあるが、やはり仏映画に特徴的な時間の流れかたが割と性にあっているのかもしれない。
主演の人はどこかで見た気がするんだが、なんの映画かな。
DVDを買ってもいいかな、と思えたひさびさの映画でした。
蒼井優じゃなきゃ成立しない映画であり、蒼井優のために撮られた映画であり、
蒼井優がそこにいるだけでいい映画、という感じ。PVみたいな。
内容はそんなに無いけれど、見れば見るほど、魅力的な人だ、蒼井優。おそるべし。
木村多江の演技がすばらしかった。
序盤の卓上での長いダイアローグのシーンと、お風呂場のシーンがよかった。
長尺が気にならない作品。
映画は、どうしても受け身的に見てしまうからしばらく遠ざかっていたのだが、
なかなかどうして想像力や直観や示唆にあふれてる。
見た次の日だけでも、世界の見え方が変わるとしたらそれは素晴らしいことではありませんか。
*
いよいよイタリアでは祭典のはじまり。
挑戦者の無事と充実の成果を祈る。
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