2009/12/31

ひと月いち枚で振り返る2009

1月



大事な友人が、海外に飛ぶことから始まった2009年。
卒論をまだ書いていた頃でもある。
月末は生きた心地がしなかったな。
激動なのに漲らない2009年を象徴する月であった。


2月



オランダ経由でリヨンへ。
久々の街は何も変わっていなくて、自分の心持ちの変わりやすさとの対照を楽しんだ。
傷心旅行ってものはあるが、旅行中傷心というなかなかできない体験をした。
コルマールで見たグリューネヴァルトと、パリで見たロバート・フランクに、心躍る芸術体験をした。
僕の中で、ヨーロッパがひとつ完結した月であった。


3月



関西卒業旅行。
激坂を登ったり、倒れたり、琵琶湖博物館に連れて行ってもらったり(日本で一番好きな博物館!)、
留学時代の旧友たちと再会したり、
体調は今でも思い出せるほど絶不調だったのが悔やまれるが、行って良かった。
このvisiteが、実は2009年の後半期に多大な影響をもたらすことになるとは露しらず。
決意と逃避が交錯した月であった。


4月



新潟での新生活スタート。
ひさびさの日本の春をじっくり噛み締めてた。すごく、いい季節だなぁって。
いろいろ書くことの増えそうな新生活なのに、このあたりから日記を書かなくなっている。
これまでと全く違うスタイルの勉強に、ちと戸惑う。
そしてつくづく、哲学を学べたことに感謝した。
新鮮さの無い新しさというものに気づいた月であった。


5月



ベタながら5月病にかかったりした。
環境の変化には強いとうぬぼれていたが、まだまだ知らない世界が多かったのだ。
だけどそれを吹き飛ばす刺激的な提案をいただく。
以後、それを胸に皐月をたのしむ。Nikon F3を中古で買い、モノクロフィルムに本腰。
イタリアでがんばる兄の仕事を横目に、夏を待つティーンエイジャーの気持ちになった月であった。


6月



毎日の暮らしは何をしていたかな。。。
高校の同窓会のために帰省したが、同窓の仲っていいなぁ!と思ったのだった。
人生が走り出していることにようやく気がついた月であった。


7月

odeur

現地に取材に行った翌年ほど、ツール・ド・フランスを見るのがつらい年はない。2006年の再来。
7月に日本にいることに、渦巻く疑問と闘った。
繰り返しの毎日が、いつかの未来につながると信じたり、それがご都合主義の逃避の言い訳だと自己嫌悪に陥ったりした。
ま、この「7月病」とはずっと付き合わなくちゃいけないんだろうな。
暑い中、海沿いを自転車で走る気持ちよさに気づいた月であった。


8月



夏らしく海を見たり、BBQしたりと若者らしいこともしてみた!
東北へ幻の魚を釣りに行ったり、関東が自分の地域だと帰省して初めて実感したりした。
日本海の懐の深さと、日本酒の味を知った月であった。


9月



引っ越しして心機一転。急に上越が好きになった 笑
環境のせいにはほんとにしたくないんだが、認めざるを得ない…。
初めて日本から見て東の海外に飛んだ。ハワイ。
世界の多様性にまたひとつ気づかされた。おもしろいな〜この世界と名付けられた世界は。
なにかと心持ちが上向いてきた(ようやく…)月であった。


10月

clover

白馬にて合宿。
自転車で行ったのだが、道さえ良ければ40kmずっと上りっ放しというサイコーのルート。
トンネルさえなければね。
自転車でいくことが目的だったため、合宿はテンション低かったのだが、行ってよかった。
たむらぱんのライブ@新潟も最高すぎて、ひさびさに「充実」という言葉が頭に浮かんだ。
苦手な季節も、移ろい行くことを知った月であった。


11月



遠方から友が訪ねてきて、海の男に日本海を見せてあげたり、した。
ひさびさの自転車レース復帰で、血がたぎるたぎる。全然走れなかったからこそ、さらに燃えた!
シクロクロス愛してる。
したたかに歩いた晩秋の大阪の街では、寒くて温かい冬の予感がした。
そしてRapha四列島。人生で指折りの、濃密な時間だった。
無意味だったと今までおもっていた時間や、通り過ぎていった人たちや出来事が、僕の中に結実し、
すくなくともこの日のために、自分が生きている意味があるのかもしれないと思えた。
どんな規模であれ、旅が無ければ人は生きられないと痛感した月であった。



12月



総じて、体調も低調だった上半期から、秋口にかけて何かと充実してきた2009年。
ほんと、心と体はリンクしてるものだわ。
環境のせいにするのはたやすい。人のせいにするのもたやすい。
でも、2010年は、もっと主体的に、自分から動いていきたい。
この上り調子で、行ったるぜい!

2009年にも仲良くしてくれた人、2009年に知り合った人、2009年には会えなかった人、
すべての人たちに支えられてなんとかこの暮れにたどり着けました。
来年も、なにかとよろしくお願いします。

それでは、よいお年を。

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