2009/03/16

卒業旅行関西 Day 3

3月12日

また我がままを言って、今日は琵琶湖博物館へ連れて行ってもらう。
はじめて兄ぃを訪ねて行った1年半前以来、2度目の訪問。
ほんとは釣りもしたかったけど、風が冷たかったのでみるみるやる気がしぼんでしまった。

好きです、琵琶湖博物館。
もう揃っている魚が良すぎる。日淡(日本産淡水魚)ファンならたっぷり楽しめること間違い無し。
ということで、琵琶湖と言えばやっぱり、のこの魚。


ビワコオオナマズ。日本人なら、シルルスにナマズを感じてナンボでっせ。


ほかにもビワヒガイとか固有種、クニマスの標本があったり、ケツギョとかチョウザメといった大陸の魚までいるのがまた渋い!
そして大陸の西端にある湖ガリラヤ湖の紹介も異国情緒を感じさせてよい。
同じく東端にある琵琶湖とは楽器からインスパイヤされた名前であるとか(現地名では琴湖と呼ばれているらしい)、
漁の方法や流出河川が一本であること、緯度など共通点が多いのだそう。
ヨーロッパにいて思った、人間の営みは外殻こそ変化に富んでいてもその実そんなに違わない、
ということをここでも感じたのだった。
水と人との関わりかたも大きく違わないのだ。
水辺で暮らしたいという積年の思いがより一層強まる…(春から割とそれに近い生活ができそうだが)

そしてこのガリラヤ湖、高校時代に聖書で読んだエピソードの中でも特に印象に残った
「漁師の兄弟が改心して使徒になる」という話の舞台だったそうで
それが誰だったかも忘れていたが調べてみるとヨハネとヤコブの兄弟だということだった。
このヤコブはその遺体が9世紀にスペインのサンティアゴ・デ・コンポステラで発見されたということで、
フランスから発するサンジャック・コンポステルの巡礼道の終着地になっている。
フランスではホタテ貝を「ヤコブの貝」と言うけれど、それだけ水辺に縁のある使徒だということだろう。

しかし聖書の中で覚えているエピソードが漁師の改心だけとはいかがなものか。
その後何かの本でその時彼らが漁っていた魚はテラピアの一種ではないか、という記事を読んだが、
その魚の写真も博物館には展示してあった。
その名前がセント・ピーターズフィッシュで、料理された姿の写真までご丁寧に展示してあった。

んん?ピーター?
セント・ジョンとかセント・ジェイコブとかぢゃあないのか?
と思ってwikiってみると、使徒ペトロもまた福音書によってはガリラヤ湖で兄弟とともに漁師をしていたのだという。
高校の授業で習ったのはもしかしたらこちらのペトロさんのエピソードだったのか?まぁいいや。

そうそう、高校の聖書の授業でもうひとつ印象的なエピソードが、とある使徒が殉教するときに、
「私がイエスさまと同じように磔にされるなんてめっそうもない」と言う理由で、
十字架に逆さまに架かって殉教した者がいた、というものがあったのだが、それがこのペトロさんだそうで。
そしてこの方が葬られた場所こそがヴァチカンで、後にサン・ピエトロ大聖堂が建てられたと…。
こうゆうことを知っていれば過去2度も訪れたヴァチカンの感じ方も違っていたことだろう。
いつも思うことだが、どこかを旅するときにはとことんそこの歴史や背景を勉強しておくべきだな。
どうしても行きたい場所であれば、自然とそうするものだとは思うが。。。
無知は単純にもったいない。モッタイナイ。

琵琶湖博物館に行ったのに、ガリラヤ湖のことの方がたくさん書いている…。
生きているうちに、ガリラヤ湖とロシアのバイカル湖には行ってみたい。
内陸県で育ったせいか、淡水に強く惹かれる自分。


twins
2007年7月に撮った写真


今回撮った写真。


博物館・水族館で写真撮るのがたまらなく好きだ。
いつか標本写真ショーを当ブログで開催しまショー (さむ)

風邪で体調不良。夜はお好み焼きをいただいて(大阪ですなぁ)、早めに寝る。

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