おブログは転居しました。
いつまでも右脳が働かないのもまずいので、働くようにがんばります。
がんばれ右脳。自分自身の首脳たれ、打ち破れ懊悩。Oh no.
yufta.tumblr.com
右脳の働かないレフティ日記 3ème
2012/08/04
2012/06/09
部屋の掃除中…はいつも、読みかけの本が出てきたりして、結局掃除にならない。
言葉は人間の本質を描写できないとはよくいわれるけど、時に小説家の言葉にぐっとえぐり出されるような時もある。 これが言葉に携わる人間の仕事なのだろう。
自分自身の表面にとどまることによってのみ人生に耐えられる男であってみれば、他人と接する際にも、自分の表面を与えるだけで済ませてしまうとしても、何の不思議もあるまい。面倒な要求に応じる必要もないし、永続的な関係に縛られる義務もない。それに対し結婚というものは、いわばドアを閉ざしてしまう。生活は狭い空間に限定され、その空間のなかでたえず自分をさらけ出すことを余儀なくされる。ということはつまり、つねに自分の内側を見つめること、自分自身の深みを検証することを強いられるのだ。ドアが開いているかぎり、そういう問題は出てこない。逃げたくなったらいつでも逃げればいい。自己とであれ他者とであれ、望みもしない対峙はたやすく逃げられる。その場を立ち去ればこと足りるのだ。
ポール・オースター『孤独の発明』
あれ、自分へのなんか言い訳めいてる?
まぁこんな引用をしたがるということは、つまりはそういうことなのだ。
2012/05/10
2012/04/29
Osaka sketch 1
パートタイム・オーサカ・ライフ満喫中。
東西行ったり来たりの漂白ぶりもまた、楽しいもの。
Rapha Cycle Club Osakaにて、お待ちしてます。
Rapha Cycle Club Osaka
adress:〒530-0002 大阪市北区曽根崎新地2-6-21 1F
tel:050-1550-3106
map:http://tinyurl.com/85z8njp
東西行ったり来たりの漂白ぶりもまた、楽しいもの。
Rapha Cycle Club Osakaにて、お待ちしてます。
Rapha Cycle Club Osaka
adress:〒530-0002 大阪市北区曽根崎新地2-6-21 1F
tel:050-1550-3106
map:http://tinyurl.com/85z8njp
2012/04/11
台湾の旅 編
おっと!仕事を始めてからばたばたしていて旅の記録がさまよってしまった。
という訳で、完結に、台湾の旅を。
<To Taiwan Playlist>
相対性理論 - チャイナアドバイス
さよならポニーテール - あの頃
Adele - Rolling in The Deep
*
北米から帰国して1日後へチャイナエアラインで台湾へ。
これまでの旅と比べると、飛行機の短いのが嬉しい。
アメリカで勝ったPeloton MagazineとPro Cycling誌を読んでいたらあっという間に到着。
さて、台湾である。
実はこの先のヴェトナムへのトランジットのチケットがうまく手配できず、急遽一晩をこの国で過ごすことに決めたのだった。
いろいろと考えたが、強行であることに目をつぶって中学生時代に雑誌で見たテナガエビ釣りをしようと画策。
確かロッド&リール誌で、村上晴彦氏が巨大なテナガエビ釣りに興じていたような記憶があるが、もう10年も前なので定かでない。
調べてみると、確かにエビの釣り堀はあるが、台北の外れ、山奥のようだ。
その近くには士林という台北屈指の夜市があるので、それを冷やかしたあとにエビを釣りに行くことに決めたのだ。
が、直前で士林の夜市は現在休業中との報を受け取り、途方に暮れた機内であった。
しかも、着いてみると機内から見る桃園の街は雨にそぼ濡れている。
早々に宿に入って、ビールでも飲んでのんびりしようと思い、出国検査(カスタムの人が愛想いい。なぜだかそんなことがすごく嬉しく感じるのは一人旅だからか?)を終えてゲートをくぐると、
思いもよらぬ方向からぼくの名を呼ぶ声が。
! ほんの2週間前に日本で知り合った台湾人の友人たちがなんと迎えに来てくれたのだった。
なんというサプライズ…。まったく予期していなかっただけに、ほんとにサプライズ。
サンライズの国から来た僕がサプライズ。
せっかく今をきらめく美人女子大生が4人も迎えてくれたというのに、あまりの予期しなささにヒゲも剃っていない始末。
こんなんだったら襟つきのシャツくらい着てくれば良かった。
そんなことを全く意に解さない新竹美女たちは、台北は遠いが空港はまだ近いということで迎えにきてくれたのだった。
桃園国際空港は、彼女たちの大学のある新竹と、台北のちょうど中間にある。
そんなわけでタクシーで桃園の街へ。
雨に濡れたアジアの街というのは、なんとまぁ妖艶なことか。
ヨーロッパの街には、ただ雨に耐える静けさがあるが、アジアの街では雨はその猥雑さをさらに増す都市の吐息のように感じられる。
マレーシアでも、タイでもそうだった。
東京はどうだったかな…と離れてもう何年にもなる巨大都市と目の前の街並を重ねようとしていると桃園の駅に到着。
台北行きの切符を先に買い、電車の時間までみんなで夜ご飯。
近くの屋台店舗に入って思う存分注文する。
といっても、彼女たちができぱきとやってくれるので、こちらの作業は漢字から推測されるものと実際の料理がどれだけ似ているか、と見るだけである。
麺に魚のツミレ、豚のミミ(ミミガー)、モツをいただき、お酒のないことを憂うと、
とりわけ英語でよく話してくれるJillが、ちょっと待っててと近所にビールを買いに走り、しばらくして戻ってきた。
お店に持ち込んでもいいの、と聞くと、
「台湾はフリースタイルなのよ」
と言った。
1時間あまりという短い再会だったが、デパートに連れて行ってもらい、お土産とビール(またかい)を買い、駅で美女たちと別れる。
台北行きの列車にひとり揺られながら、
人のつながりはなんて尊いのだろう
と思った。
雨降る台北の街に到着し、メトロに乗り換える。
清潔な駅の雰囲気は日本に似ている。そして、東京のように路線が繁茂していないのも好ましい。
あんなもの、日本人だってわからないのに外国人の苦労を思うと涙が出る。
駅から上がり、宿を探して雨の下さまよう。
それにしても、今回の旅は新しい国に着いた日はいつも雨が降っている…。
交番で道を聞いて、宿へ。
ユースのような体裁ながら非常に綺麗な宿。
3つくらい上だろうか、お姉さんがフロントにいる。
手続きをしながらあれこれ話す。翌日の空港行きのバスの発着場所なども聞く。
とても感じのよい応対に、いよいよ台湾は日本のように人に丁寧な国だと知る。
日本人も本来、人の好きな民族だと思うけれど、台湾人の人好きもおそらく負けてないだろう。
果たして台湾人も、集団になるとあの陰気な弱者蔑視と排除の理論を持っているのだろうか。
和を重んじるあまりに、出る杭はまだ埋められなければならぬ。
残念ながらそこまで知るほどの時間と機会に今回は恵まれていない。
このお姉さんには、あなた英語がうまいわね、"日本人の割には"、と言われた。
僕のレベルでうまいと言われるなんて、日本人の英語はどうなっているんだ…と嘆くよりも
ほめられた嬉しさで有頂天になっていた。だって、英語をほめられたことなんて人生で一度も無かったから。
ええ、俗物ですよーだ。
ビールを一杯。
一人旅で、異国の安宿の夜に飲むビールは、美味しい。
夜行列車の中で飲むビールの次に美味しい。
あぁ、おいしい…。
モールスキンに旅の記録をつけて、就寝。
*
雨上がりの翌朝は台北の街を歩く。
といってもこの日の昼過ぎにはフライトなので、極限られた時間だけの、ショートプロムナード。
こんなとき、カメラがあることに感謝したくなる。
一眼レフのファインダーから世界を覗いているるとき、深淵もまたこちらを覗いているのかは定かではないものの、
とにかく楽しいものである。
この言葉を言ったのが、ニーチェだったかヘーゲルだったかも、もう忘れてしまった。
ふらふらとしながら、街を駆け抜けていくバイクの群れを眺める。
おお、多いなと思ったが、この印象は次に行く国で全く覆されることになる。
肉の入ってない野菜の「まん」とココナッツジュース、コーヒー豆屋でエスプレッソを飲んだり。
路地裏の市場に入って、地元の人が麺をすする屋台でぼくも麺をすすったり。
地元の人に近いことをしているような、観光客の傲慢ともいえる満足度を得て、バス停へ。
バスで、昨夜降り立ったばかりの桃園国際空港へ。
束の間の滞在。束にすらならないような短い時間。
しかし改めて、旅は人との出会いが作るのだと感じた時間だった。
また来なくてはならないな、この国は、
まだテナガエビも釣っていないことだし。
という訳で、完結に、台湾の旅を。
<To Taiwan Playlist>
相対性理論 - チャイナアドバイス
さよならポニーテール - あの頃
Adele - Rolling in The Deep
*
北米から帰国して1日後へチャイナエアラインで台湾へ。
これまでの旅と比べると、飛行機の短いのが嬉しい。
アメリカで勝ったPeloton MagazineとPro Cycling誌を読んでいたらあっという間に到着。
さて、台湾である。
実はこの先のヴェトナムへのトランジットのチケットがうまく手配できず、急遽一晩をこの国で過ごすことに決めたのだった。
いろいろと考えたが、強行であることに目をつぶって中学生時代に雑誌で見たテナガエビ釣りをしようと画策。
確かロッド&リール誌で、村上晴彦氏が巨大なテナガエビ釣りに興じていたような記憶があるが、もう10年も前なので定かでない。
調べてみると、確かにエビの釣り堀はあるが、台北の外れ、山奥のようだ。
その近くには士林という台北屈指の夜市があるので、それを冷やかしたあとにエビを釣りに行くことに決めたのだ。
が、直前で士林の夜市は現在休業中との報を受け取り、途方に暮れた機内であった。
しかも、着いてみると機内から見る桃園の街は雨にそぼ濡れている。
早々に宿に入って、ビールでも飲んでのんびりしようと思い、出国検査(カスタムの人が愛想いい。なぜだかそんなことがすごく嬉しく感じるのは一人旅だからか?)を終えてゲートをくぐると、
思いもよらぬ方向からぼくの名を呼ぶ声が。
! ほんの2週間前に日本で知り合った台湾人の友人たちがなんと迎えに来てくれたのだった。
なんというサプライズ…。まったく予期していなかっただけに、ほんとにサプライズ。
サンライズの国から来た僕がサプライズ。
せっかく今をきらめく美人女子大生が4人も迎えてくれたというのに、あまりの予期しなささにヒゲも剃っていない始末。
こんなんだったら襟つきのシャツくらい着てくれば良かった。
そんなことを全く意に解さない新竹美女たちは、台北は遠いが空港はまだ近いということで迎えにきてくれたのだった。
桃園国際空港は、彼女たちの大学のある新竹と、台北のちょうど中間にある。
そんなわけでタクシーで桃園の街へ。
雨に濡れたアジアの街というのは、なんとまぁ妖艶なことか。
ヨーロッパの街には、ただ雨に耐える静けさがあるが、アジアの街では雨はその猥雑さをさらに増す都市の吐息のように感じられる。
マレーシアでも、タイでもそうだった。
東京はどうだったかな…と離れてもう何年にもなる巨大都市と目の前の街並を重ねようとしていると桃園の駅に到着。
台北行きの切符を先に買い、電車の時間までみんなで夜ご飯。
近くの屋台店舗に入って思う存分注文する。
といっても、彼女たちができぱきとやってくれるので、こちらの作業は漢字から推測されるものと実際の料理がどれだけ似ているか、と見るだけである。
麺に魚のツミレ、豚のミミ(ミミガー)、モツをいただき、お酒のないことを憂うと、
とりわけ英語でよく話してくれるJillが、ちょっと待っててと近所にビールを買いに走り、しばらくして戻ってきた。
お店に持ち込んでもいいの、と聞くと、
「台湾はフリースタイルなのよ」
と言った。
1時間あまりという短い再会だったが、デパートに連れて行ってもらい、お土産とビール(またかい)を買い、駅で美女たちと別れる。
台北行きの列車にひとり揺られながら、
人のつながりはなんて尊いのだろう
と思った。
雨降る台北の街に到着し、メトロに乗り換える。
清潔な駅の雰囲気は日本に似ている。そして、東京のように路線が繁茂していないのも好ましい。
あんなもの、日本人だってわからないのに外国人の苦労を思うと涙が出る。
駅から上がり、宿を探して雨の下さまよう。
それにしても、今回の旅は新しい国に着いた日はいつも雨が降っている…。
交番で道を聞いて、宿へ。
ユースのような体裁ながら非常に綺麗な宿。
3つくらい上だろうか、お姉さんがフロントにいる。
手続きをしながらあれこれ話す。翌日の空港行きのバスの発着場所なども聞く。
とても感じのよい応対に、いよいよ台湾は日本のように人に丁寧な国だと知る。
日本人も本来、人の好きな民族だと思うけれど、台湾人の人好きもおそらく負けてないだろう。
果たして台湾人も、集団になるとあの陰気な弱者蔑視と排除の理論を持っているのだろうか。
和を重んじるあまりに、出る杭はまだ埋められなければならぬ。
残念ながらそこまで知るほどの時間と機会に今回は恵まれていない。
このお姉さんには、あなた英語がうまいわね、"日本人の割には"、と言われた。
僕のレベルでうまいと言われるなんて、日本人の英語はどうなっているんだ…と嘆くよりも
ほめられた嬉しさで有頂天になっていた。だって、英語をほめられたことなんて人生で一度も無かったから。
ええ、俗物ですよーだ。
ビールを一杯。
一人旅で、異国の安宿の夜に飲むビールは、美味しい。
夜行列車の中で飲むビールの次に美味しい。
あぁ、おいしい…。
モールスキンに旅の記録をつけて、就寝。
*
雨上がりの翌朝は台北の街を歩く。
といってもこの日の昼過ぎにはフライトなので、極限られた時間だけの、ショートプロムナード。
こんなとき、カメラがあることに感謝したくなる。
一眼レフのファインダーから世界を覗いているるとき、深淵もまたこちらを覗いているのかは定かではないものの、
とにかく楽しいものである。
この言葉を言ったのが、ニーチェだったかヘーゲルだったかも、もう忘れてしまった。
ふらふらとしながら、街を駆け抜けていくバイクの群れを眺める。
おお、多いなと思ったが、この印象は次に行く国で全く覆されることになる。
肉の入ってない野菜の「まん」とココナッツジュース、コーヒー豆屋でエスプレッソを飲んだり。
路地裏の市場に入って、地元の人が麺をすする屋台でぼくも麺をすすったり。
地元の人に近いことをしているような、観光客の傲慢ともいえる満足度を得て、バス停へ。
バスで、昨夜降り立ったばかりの桃園国際空港へ。
束の間の滞在。束にすらならないような短い時間。
しかし改めて、旅は人との出会いが作るのだと感じた時間だった。
また来なくてはならないな、この国は、
まだテナガエビも釣っていないことだし。
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